=世界観=

主人公達が暮らす大陸『フルール』は一つだけ海に浮かんでいる巨大な島。

海の向こうには他の世界があるようだが、船でも辿り着く事が出来ない位遥か遠くに離れている。

世界の端っこに位置している孤島。

大陸内には小さな町があちこちにあるだけで大地の70%程度が森林と山と川。

自然と緑の大陸。気候も安定していて、災害は滅多に起こらない

 

大陸には"機械"というモノは存在していないが、私達の世界で言う"錬金術"に近い技術は発展しており、銃火器も広く流通している。

 

また、フルールには人間、動物の他に"魔物"と呼ばれる生物も暮らしている。

人間の中には魔物を良く思っていない者も少なくない。

 

 

=暮らしている者達=

†人間

大陸内で随一の数をほこる二足歩行型哺乳類。

知能が高く、言語を使ってコミュニケーションをはかる事ができる。

その生息地域は極地を除くほぼ全ての地域である。

生活は民族間の差異が大きく、その中でも気候で暮らし方が違う。同民族でも食生活や生活習慣に大きな違いがある。

 

†魔物・魔獣

人間とは違う生命体。

私達の世界の言葉で分かりやすく言うと『幻想生物』

動物ともまた違い、人間に危害を加える種も共存する種もいる。

獰猛な獣型もいれば、人の言葉を理解する種も存在する。

それぞれ退治のしにくさ、個体の少なさ等からランク分けもされている。

中でも巨人族、ドラゴン族、コカトリス族等は希少価値が高く、いわゆる『レア種』と呼ばれている。

友好的なモノもいるのだが、人間から大分嫌われているのが現状。

無害な魔物さえ討伐対象にされてしまう事が多い。

その昔、そのを冷遇に怒りを覚え、人間に対して反旗を振った人間対魔物の戦争(後に『巨人戦争』と名付けられる)が起きた事もある。

 

†半獣

人間と魔物のハーフ。

通常人間と魔物は性構造が違うために子供を作る事が出来ないはずだが、特殊な要因が重なり、半獣が生まれる事がある。

希少な存在だが人々は穢れたモノだと忌み嫌い、そのほとんどは生後わずかで死んでしまう。

普通は人間と魔物一種の混血が多いが、まれに複数種の血を持ち生まれる者もいる。

人間や魔物よりも能力が高い者が多く、故意に産ませる機関も存在するらしい。

 

┗魔物の種類

以下に挙げる以外にも数多くの魔物が世界に生息しています。

特に獣に近い種は多く、未だ発見されていない種も多い。

 

不死者【グール】

人間が死して何らかの要因から蘇る事がある。

蘇った者は不死者となり、食欲のみに執着し、新鮮な血肉を求め人間や動物を生きたまま食す。

不死者は体を傷付けられても瞬時に再生し、何度でも蘇る。

個体は多いが、完全に殺す事が出来ない為、魔物ランクは高い。

ちなみに活動を停止させるには体をバラバラにした上で心臓を取り出し、特殊な呪と烙印を捺す事により一時的に封印する事

ができる。とてもめんどくさい。

 

巨人【キョジン】

人間よりも古くから存在しているといわれる魔物。

その名の通り、人間を巨大化したような外見。

だが人間よりも不思議な能力を持つと言われている。

一説では神々の力を受け継いだ者は巨人になったという。

だが今では地上には人間が君臨して久しく、古代の力を失った巨人はその巨大な図体だけが特徴の種族に堕してしまっている。

最も普通の巨人族のうち、山岳や荒野に居留する者を丘巨人や山巨人、森林に住む者を森巨人と呼んで区別している。

森巨人は温厚で、丘巨人がやや粗暴である点を除けば両者ともほぼ同じ種族であり、5メートルをゆうに越える巨体に皮や布で作った粗末な腰布を巻いて、狩りをしながら原始的な生活している。

食欲が旺盛で、猪一頭や牛半頭程度であれば軽食がわりにたいらげてしまうために、餌場を求めて歩きまわる例も多い。

付近に転がっている丸太や大岩が必殺の武器になり、人間程度なら簡単に潰されてしまう。

 

竜・龍【ドラゴン】

魔物の中でも希少性が高く、知能も他生物を凌駕するほど高い。

ある地域では神として崇められている。

竜を守護し、対話する者を龍の巫女とも呼び、古代の龍神から頂いたと言われる宝珠を受け継いでいる。

龍は最も古く、最も強大な生き物とされており各地の民話や伝承にその姿を現している。

個体数は極めて少ないがどんな地域にも生息し、一般に爬虫類じみた外見を持つが哺乳類、魚類、鳥類の特徴を有することもある。体色や棲息域、特性によって分類される。

翼を持つもの、泳ぎを得意とするもの、火を吹くもの、天候を操るものなど…全てを含めて『龍』と呼ばれている。

 

豚人【オーク】

豚に似た頭部と人間よりやや低い背を持つオークは、人間型の生き物の中でも、無秩序に属する最も代表的な種族である。

極めて生息域が広く、不潔で不快な場所でならどこででも遭遇する可能性があるが特に暗い場所を好む。

オークは異常な食欲と強力な胃を持っており、その気になれば土でも泥でも食べることができる。

弱い者をいたぶり、他人の苦痛に喜びを覚えるオークは他者には常に非友好的な態度を示す。

簡単な言葉を話すことはできるが語彙は少なく知能は低く、毛皮や雑多な鎧の切れ端を身につけて短刀や槍、殻竿や鞭で武装していることが多い。

オークの中には若い女性を拉致し、その身を蹂躙するモノも少なくない。

 

三首番犬【ケルベロス】

ケルベロスはその名の通り頭が三つある犬の魔物である。

しかし、実際にケルベロスを見た者はおらず、幻想の生物ではないかと噂される種。

古代の書物には、冥界と地上を繋ぐ門を守護する番犬と記されている。

詳しい生態等は知られておらず、むしろ魔物なのかさえ知られていない。

 

石化魔鳥【コカトリス】

鳥型の魔物。

個体の少なさから希少種に分類されている。

出会った者を吐いた息で石化させる力を持っている。

森や人家近くでまれに目撃されると言われているが、実際近くで見たモノはいない(見たと思われる者は全員石化していた)

羽ばたきながら地面を這いまわり、意外に俊敏に動いて獲物に襲いかかる。貪欲な肉食獣であり、自分より大きな生き物が相手であっても躊躇うことはない。

何故か鏡に移った自分の姿を見るか雄鶏の鳴き声を聞くと力を失ってしまう。

 

=魔物狩人について=

魔物狩人とは…

人や作物等に危害を加える『人間』にとって都合の悪い魔物達を討伐するために結成された戦士の一団名。

結成当初は十何人の小さなグループだったが、今では世界の戦士のほとんどが所属する巨大な狩人ギルドになっている。

強さによってランク分けがされており、最高位は『SS級』

この最高位は二十年前の『巨人戦争』で活躍した英雄四人のみ持っている称号。四人は『四天王』と呼ばれている。

ランクを詳しく記すと

SS→S→A→B→C→D→Eの順

ちなみにラギアがS、ロンが最低位のEです。

魔物狩人になるにはただ「狩人に俺はなる!」と自称してしまえばなれます。その時点でランクは『E』

ランクを上げるには試験を受けたり、討伐依頼を沢山こなして狩人ギルドに認められれば上のランクに格上げされます。

┗四天王について

巨人戦争時に活躍した四人の魔物狩人。

二刀ナイフ使いの「ナギサ」。槍使いの「ハルバ」両手剣使いの「ラビア」。からくり師の「ナル

巨人戦争の英雄だが、現在は表舞台から姿を消している。

巨人戦争《キョジンセンソウ》

約二十年前に勃発した人間対魔物の戦争名。魔物側の指導者が巨人族からその名が付けられた。

魔物達は狩人による理不尽な魔物討伐に反旗を翻し、人間を全滅せんと攻めてきた。

それに対抗した狩人達により制圧されたが、未だに人間を憎む魔物も少なくない。

この戦いで特に活躍した四人の戦士は『四天王』と呼ばれたが、今現在全員の消息は分かっていない。